新コーナー「メルカド書店」スタートです。





 

メルカドデザインのデザイナー(市毛)が、おすすめの本や、面白かった映画や、好きなCDなど、観たり、聴いたり、読んだりしたものをご紹介するコ~ナ~!です。

コーナー名は「書店」としましたが、本以外のものもご紹介。特にこだわりはありません。

つまりは、よくあるレビュー記事ですが、そいうのも書きたくなりまして…。

とりあえずスタート!です。

 


 

さて、メルカド書店1回目はさっそく本ではなく、最近聴いたCDのご紹介。

ぼくは、まわりの音をシャットアウトしないと集中できないタイプではなく(たまにそういう時もありますが)、逆に「ながら」のほうがリラックスして仕事がこなせるので、仕事中は割とよく音楽を聴きます。

数年前までは、新発売のCDやアーティストをけっこうマジメにチェックして聴いていたのですが、ここ数年はそうでもなく、どちらかというと最新系からはちょっと離れていた感じでした。

が、なんとなくまた最近多少チェックしつつ、音楽を聴いております。

写真のラインナップをご覧頂くとおわかり頂けますが、そのチョイスは「ちょっと前」な感じです。

いずれにしても、そこまで音楽への造詣が深いわけでもなく、かといってJ-POPしか聴かないわけでもなく、メキシコ音楽とかまで聴くような感じでもない、広くもないけど狭くもない、深くはないけど浅くもない。そんな感じですが、まあとりあえず、最近聴いたCDを何枚か紹介してみます。

 


 

1、MASSIVE ATTACK VS MAD PROFESSOR / No Protection

いきなり新しくないですが。 たまには音楽らしい音楽を聴こう、と思って最初に浮かんだのがこのCD。マッシブアタックの「Protection」を、DUBの帝王マッドプロフェッサーがまるごとremixした90年代の超名盤。リトルテンポや藤原ヒロシも好きでよく聴くのですが、DUBを聴きたくなった時は、こっちを聴いてしまいます。それにしてもこの組み合わせ、未だまったく色褪せないもの凄いコラボですね。別格です。

No Protection

No Protection / MASSIVE ATTACK VS MAD PROFESSOR(Amazon)

 


 

2、フィッシュマンズ / LONG SEASON ’96~97 96.12.26 赤坂BLITZ

うわ~こんなの出てたんだ!と思ったフィッシュマンズのLIVE盤。今は亡き、佐藤伸治が亡くなる直前、’98の年末に行われた伝説のLIVE「男達の別れ」。ぼくは当時この「男達の別れ」LIVE会場にいました。’98の夏、日比谷野音で開催されたフィッシュマンズのLIVEに行けなくて(「8月の現状」のこと)悔しい思いをしていた頃、年末にもう一度LIVEを開催するという告知を発見。なにがなんでも!という勢いでチケットを確保したのを憶えています。この、「LONG SEASON ’96~97 96.12.26 赤坂BLITZ」に収録されているLIVEは、その2つのLIVEの更に前年のもの。この3つのLIVEは、聴き比べて頂くとわかりますが、「Oh Slime」に始まり「ロングシーズン」で終わる構成が同じです(セットリスト全体は違います)。「「LONG SEASON ’96~97 96.12.26 赤坂BLITZ」」はそのヒナ型的なLIVEで、「8月の現状」を経て、「男達の別れ」でついに完成するという、そういうLIVEだったのだなあ、ということがこのLIVE盤を聴いてわかりました。「8月の現状」はまったり感がありますが、この最初のLIVEは、比較的「男達の別れ」に雰囲気も構成も似ていて、聴き比べるとその進化の過程が楽しめます。

LONG SEASON’96~7 96.12.26 赤坂BLITZ

LONG SEASON’96~7 96.12.26 赤坂BLITZ / フィッシュマンズ(Amazon)

 


 

3、ツチヤニボンド / 「2」

完全にジャケ買いしたCD。四国が誇る「山の版画家」畦地梅太郎。その畦地画伯の作品がジャケットに採用されていたことがこのCDを聴いてみた理由ですが(すいません)このバンド、他のアルバムジャケも楳図かずお先生だったり、ジャケ絵のチョイスがGOODです。というわけで、ツチヤニボンドというバンドは全然知らなかったのですが、最近新しい人の全然聴いてないから、とりあえず聴いてみようというノリで拝聴。その音はバンド名の雰囲気そのまんま。泥臭くもあり、新鮮でもあり、Amazonなどのレビューによれば日本のミクスチャーとのことですが、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのようなハードさは皆無です。下北とか阿佐ヶ谷とか、そっち方面のテイストでしょうか。ちなみに、畦地画伯は、メルカドデザインのある松野町のお隣、宇和島市三間町の出身で、三間の道の駅には畦地画伯の美術館があります。興味のある方はぜひ!

ツチヤニボンド「2」

「2」 / ツチヤニボンド(Amazon)

 


 

4、Red Hot Chili Peppers / GETAWAY

久しぶりにレッチリ聴いたら、いつの間にかまたジョン・フルシャンテがいなくなっていたという…。最後にレッチリ聴いたのは、2枚組の「Stadium Arcadium」で、この最新作「GETAWAY」の前の「I’m wit you」は未聴。ジョン・フルシャンテは偉大なギタリストだと思うし、「Can’s Stop」も最高だと思うけれど、この新作は(この前作からジョンは不在だった模様)ジョンがいないけど、とても良かったです。レッチリ熟年の良作。頭ひとつ飛び出た曲はないけど、何度も聴けそうないいアルバムだと思います。

ザ・ゲッタウェイ

THE GETAWAY / Red Hot Chili Peppers(Amazon)

 


 

5、くるり / 琥珀色の街、上海蟹の朝(初回限定盤LIVE CD付)

15曲も収録されたLIVE盤付きという、もはやシングルなのかどうかよくわからない、くるりのNEWシングル2枚組。なぜかラップだけど、「上海ガ~ニ食~べたい♪」のフレーズが心地よい表題曲。ジャケットと相まって、くるりの「まだまだ続く」感じがひしと伝わってきます。ぼくの場合は、くるりを聴き始めたのは、1996年とか多分その辺(TEAM ROCKが出る少し前)でした。その後、ポストくるりなバンドがいくつも出てきては、いつの間にか消えていくという現象が繰り返され、はや20年。で、今でも聴こうと思えるのは、結局くるり。くるりというバンドのオリジンの強さは、やっぱりすごいよなあと思います。色褪せない強度は、やはり岸田繁の歌詞にあるのでしょうか。村上春樹の文章が驚くほど読みやすいのと同じように、岸田繁の歌詞は幾度となく反芻しても飽きることがありません。

琥珀色の街、上海蟹の朝(初回限定盤・CD+Bonus CD)

琥珀色の街、上海蟹の朝 / くるり(Amazon)

 


 

6、高木正勝 / かがやき

音楽家であり、映像作家でもある高木正勝。細田守監督のアニメ「おおかみこどもの雨と雪」のサントラを手掛けたその人、と言った方がわかるという人も多いでしょう。その彼の2014年に発表された2枚組のアルバム「かがやき」。高木正勝はしばらく聴いていなかったのですが、この「かがやき」は、ようやくまた、心から素晴らしいなあと思える作品に仕上がっていて安心しました。2006年にラフォーレ原宿で開催され、CD化もされているLIVE盤「Private/Public」。このLIVEも、ぼくは運良く会場で聴くことが出来まして、あまりの感動に会場で涙したのですけれども、このLIVE盤以降、しばらく高木正勝作品から遠ざかっていました。この後に出た「タイ・レイ・タイ・リオ」以降、氏の楽曲は、エレクトロからより原初的な方向性を求めるかのように、日本の童謡やわらべうたなどを取り入れる感じになっていく(ように感じる)のですが、ちょうどその過渡期というか、その頃の作品はあまりピンと来なかったのです。個人的に。でもそれが、この「かがやき」では、ようやくまた、成熟した音楽として昇華された感がありました。「COIEDA」と「AIR’S NOTE」が、エレクトロ時代の最高傑作であるならば、この「かがやき」は、新たなる高木正勝作品のピークでしょうか。

かがやき

かがやき / 高木正勝(Amazon)

 


 

「メルカド書店」Vol.01 いかがでしたでしょうか? わかったような口ぶりで、好き勝手な感じで書いちゃってますが、個人的にはこういう「知ったかぶり」なテキストを書くのはとても楽しいです(笑)。

ネタはいくらでもあるので、またそのうち、Vol.02を書くと思います。

どうぞよろしくお願いします!

 


 

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