メルカドデザイン・アーカイヴ No.011!2015年にリニューアルされた松野町道の駅の産直「かごもり市場」です。ロゴデザインなど担当させていただきました。そして実は「かごもり市場」というネーミングもメルカドデザインの考案だったりします!
メイキング・オブ・かごもり市場
まずはちょっと珍しい、改築中の写真などを。
2015年11月にリニューアルOPENした「かごもり市場」。
ぼくが(メルカドデザインが)この「かごもり市場」に本格的に関わらせていただいたのは、その約2カ月前ぐらいでした。割と時間なかったんですよw!
お話自体は、そのずっと前、2014年のおわりぐらいから伺っていたのですが、それ以降その話しはあまり出てこなくて「やっぱりなくなったのかな~」と思っていた2015年9月頃になって急遽スタート。実はけっこう大急ぎで仕上げたデザインワークだったのでした。
かごもり市場というネーミング
前述のとおり「かごもり市場」というネーミングもメルカドデザインから提案しました。
当初はふつうに、青空市場と呼称されていたこの産直市場。
実は、近隣の道の駅の産直のほとんどが「青空」を含む名称だったのです。そもそも最初から、そのままというのはちょっと…と思っていましたし、周囲が似たり寄ったりだったので、青空なんとかじゃない名称にするだけで差別化も図れるとわかっていました。なのでぼくの中では、名称の変更はマスト!でした。
では、どんな名前にするか?
いろいろ必死に考えまして、出てきたのが「かごもり市場」。
松野町の道の駅虹の森公園は、広見川という四万十川の支流の河川岸に建つ道の駅です。その川の対岸のぽっこりとした山が、河後森城(かごもり)という山城の城跡なのです。
河の背後の山林にそびえる城で、河後森城です。
漢字だと読みにくい分、松野町のオリジナリティが強いと感じました。
その「河後森」と、野菜や地元の特産品を山盛り売っている!みたいなイメージで「籠(かご)盛り」とかけ、「かごもり市場」としました。
というわけで、こういうロゴデザインに。
かごに盛られていますねw
この外壁にもロゴを掲示しよう!というアイデアは役場の井上さん。ここにロゴを掲示したおかげで、道の駅の前を走る車からの視認性がかなり高くなりました。
デザインしたものいろいろ
というわけで、デザインさせていただいたものをずら~っと並べてみます。
入口の自動ドア。
市場内の風景。
柱のカテゴリー別の丸い看板や、天井からつるされた特産品などの解説パネルもデザイン。
こちらは、かごもり市場ではなく、道の駅正面の外壁。単なるタイルの壁だったのですが、この木の装飾+松野町ロゴの掲示もメルカドデザインで提案。
こちらは、フードコーナーに併設されたキッズルーム。その入口やガラス面のサインに加え、キッズルームのガラスには児童の衝突防止用?に何か貼ってほしいというリクエストだったので、このような感じにしてみました。
このイラスト、実はうちの奥さん画ですw よく見ると、おさかな館のペンギン、ワニ、カワウソや、特産品の桃、トマト、栗なども。そしてお山は実は河後森城です。
まるで子どもが描いた絵みたいに仕上がりました。
大人なのにこんな風にこどもが描いたみたいに描ける人って、実はすごく貴重なんですよ~。
祝・オープニング!
最後に、オープン当日の様子です。
その前にこれ!市場内にどーん!と展示されているのは「わらぐろ」です。今はもうあまり見られませんが(愛媛では西予市でまだ季節になる作られています)昔は、農耕用の牛の飼い葉用にこうやって稲刈り後の藁を保存していたのだそうです。
このように積み上げられたわらぐろ、秋冬の田んぼに、ぽつぽつと立っている風景がかつては日本のどこでも見られたのです。
近所のおばちゃんなどに話を聞くと、おばちゃんが子どもの頃はまだふつうにわらぐろがあり、子どもの格好の隠れ場所や遊び場所になっていたのだそうです。
こちらは、オープン時の新米フェアのディスプレイ。これも実は奥さん作。わらぐろと連動して「お米」にまつわる展示です。道具類は、目黒のふるさと館からわざわざ借りてきました。
実は、オープン当初は定期的にこういった「特別展示」を月替わりで行うはずだったのです。実現していたらかなり面白かったと思いますが、諸事情で立ち消えになってしまいました。
以下、オープニングの写真です!
レジに行列がwまさに大盛況!でしたね~。
以上、「かごもり市場」でした!
〈ほかにおすすめの記事〉