松野町の秋祭り2016「吉野編」!前編につづいて後編をお届けします~!
松野町吉野部落の秋祭り/後編
さて、後編です。
雨の中、なんとか宮出した武者行列。
山里の風景を抜け、吉野部落の町中へと進んでいきました。
吉野生駅の前を通り、公民館の前まで来たところで、なぜか行列はストップ。
すぐに事態を把握できない「おながい」のなで肩武士。
どうやら雨のため、今年はここまでで武者行列を中止することになったようです。
うーん残念!
本来は、公民館前を通り、メインストリートである吉野生街道を練り歩き、
吉野橋のたもと(あそこは牛市場お旅所というらしい)まで行列が進みます。
この後、大気中に一度自宅に戻ってまた会場に来たのですが、
街道沿いでは何人かの方に「お練りは来んの?」と聞かれました。
みなさん家の前に出て、武者行列が来るのを楽しみに待っていたわけです。
でもまあ仕方がありません。
貴重な武具や装束は、木や布や紙製。
水に弱く、これ以上濡れるとカビてしまうかもしれません。
というわけで、例年は吉野橋たもとで行われるはずの最後の神事は、急遽公民館前で執り行われることに。
お神輿の前に神棚を準備(年に一度氏神様をお神輿に乗せて集落の様子を見て頂くというわけです。なのでこのお神輿にはいま氏神様が乗っています)。神事が執り行われます。
武者行列チームはここで休憩。
各組ごとにビールやジュースが配られ、一連の行事が済むまで待機です。
天狗のおはらい。
「小さな子は前に出て頭を下げてください」と司会の方。
神事が済んで、この後再び、舞いや踊りの奉納です。
いつもは神事の流れでお神輿の前で行われますが、
今回は特別に体育館(公民館ホール)のステージ上で披露することになりました。
舞いや踊りの奉納
まずは「浦安の舞」。
そして「五ツ鹿踊り」。
通常とは違うスタイルですが、ステージ上で踊る五ツ鹿踊りもなかなか。
こういうショー・イベントあっても面白そうだな~と思いました。
最後は「獅子舞」。今年の獅子役の子たちがすごく上手で、見応えありました。
獅子舞はステージ下もまわるので、子どもらがキャーキャー騒いでました。
観客もだんだん増え、すべての神事が終わるころには、けっこうな人出に。
ステージ前に集まる人たち。何が始まるのかと申しますと…。
締めを飾るのはやはり「もちまき」。
松野町行事はこれが定番です。
最後はやっぱりもちまき!
もちまきスタート!もちやお菓子がばらまかれます。
都会と違い、こういうもちまきの時でも餅はつきたて餅です。
真空パックの餅以外あまり食べたことのなかったぼくらは、松野町の餅の美味しさに衝撃を受けました。全然違います。ほんとに美味しいです。
そんなおもちが、どんどんまかれます。
解説!もちまきでもちを拾うコツ
★ 座って、場所を動かずに拾うのが基本です。 もちを追いかけるのではなく、自分のところに降ってきたもちを拾います。実はこのほうが効率が良いのです。
★ビニール袋必須! コンビニ袋を持参しましょう。拾ったもちをどんどん袋に入れていきます。あるのとないのとでは、かなり結果に影響します。
★ お菓子は前で。お菓子はもちに比べ遠くまで飛ばないので、出来るだけ前で。そしてお菓子は子どもに向かってまかれる傾向があるので、大人げなく、子どものそばに待機しましょう。
というわけで、以上、松野町の秋祭り「吉野編」でした。
今年はあいにくの天気で、いつもと少し流れが違ってしまいましたが、雰囲気的にはこんな感じです。
意外と面白そうでしょう?
今では地元の人オンリーですが、以前は夏祭りのように町外からも人が来て、ものすごい人出だったそうです。
…といっても今だって地元の人以外も参加OKなんです。
もちまきにだって参加できます。
来年は、半日ぐらいたっぷり吉野の秋祭りを堪能してみてはいかがでしょうか?
松野町内では、この規模の武者行列が見れるのは今では吉野だけです。
五ツ鹿踊りを踊るのも吉野だけ。
ぜひ!吉野の秋祭りに遊びに来てください~!
◎ 松野町「吉野部落」の秋祭り / 毎年10月下旬の日曜日に開催 / 11:30 神事スタート(蔵王神社) / 12:30 宮出 / 13:00~14:00過ぎ頃 吉野生街道を武者行列が練り歩き / 14:10 吉野橋のたもとで神事 / 14:50 吉野橋たもとで最後にもちまき (…というのが例年の流れです)
☆宵宮祭は前日19:00から、蔵王神社にて。宵宮祭でも五ツ鹿踊り、浦安の舞、獅子舞が奉納されます。
☆また、前日昼間は吉野部落内を五ツ鹿踊りが各家をまわって踊ります。太鼓の音が目印。
◎アクセス / JR予土線吉野生駅下車 / 蔵王神社まで徒歩7分。吉野生街道まで徒歩5分。