愛媛県内子町のガイドツアー「内子ねき歩き」!パンフレットのデザインリニューアルを担当させていただくにあたり、実際にツアーに参加もさせていただきました!その体験レポートを前編・後編の2回にわたってお届けします~!





 

愛媛県内子町のガイドツアー「ねき歩き」

パンフレットのリニューアルデザインを担当させていただいた、愛媛県内子町のガイドツアー「内子ねき歩き」。

 内子ねき歩き|町並みコース|内子町ガイドツアー

前回ご紹介した、こちらのパンフレットのデザインをするにあたって、参考のために、担当の方にご招待いただき「内子ねき歩き:町並みコース」のガイドツアーに同行もさせていただきました。

今回は、そのときのツアーの詳細徹底レポート!

例によって長くなりそうなのでw 前編・後編の2回に分けてお送りします~!

 


 

内子ねき歩き:町並みコース〈特別版〉

さて、ぼくが実際に体験した「ねき歩きツアー:町並みコース」は、実は通常のコースとは少し違う〈特別版〉的なツアーでした。

当日は、大洲市の観光まちづくり課の方たちの研修に、同行させていただく(ぼくだけではなく何人かの方と一緒に)という感じでしたので、コースも研修ツアー向けにアレンジされ、町並みコースとせだわコースをあわせたような内容になっていたみたいです。

というわけで、レポートスタート!

大洲市観光まちづくり課の方々と。

今回とってもお世話になった、内子ねき歩きツアー担当の新田さんと、専属ガイドのお二人。

この日は、町並み駐車場が集合場所でした。写真奥に見えるのは高昌寺。

この駐車場(有料)から、町並み入口までは徒歩1分ぐらいなので、実際にねき歩きに参加される際や、町並み観光に便利です。

ちなみに、実際の「ねき歩き:町並みコース」の集合場所&スタート地点はこちら。

八日市・護国町並み保存センターです。メルカドデザインによる内子町並みサインも設置されている、町並み観光最初のスポットでもあります。

専属ガイドさんの〈解説〉もさっそくスタート。

「しとみど」の解説をしながら、漢字表記「蔀戸」をカードで見せてくれたり。

ちなみに「蔀戸」とはこちら。

2段階(①上にすりあげ②上にはねあげる)で家の表を全面開放する仕組みの戸です。





 

八日市・護国エリア

町並み駐車場からスタートする「ねき歩き:町並みコース」ガイドツアーの序盤は、八日市・護国エリアの散策になります。

漆喰壁の格子状の窓は「虫籠窓」というのだそうです。

…という感じに、町並みを歩き進みながら、ところどころで見どころを解説してもらえます。基本的にマニアックな視点の解説が多めwですが、初心者の方も町並みを歩いたことがある方も、どちらも楽しめるのではないかな~と思います。

こちらは、愛媛では何度もTVで紹介されている、竹細工の「武工房」さん。

竹細工作家さんがお二人、作品を制作するお姿が見学可能です。

工房の軒先では、竹細工の品々をご購入いただけます。

さて、もう少し先に進みます。

武工房の少し先のY字路には常夜燈が。そしてその足下にある小さな石碑。こちらは、お遍路の道しるべなんだそうです。

そして、この常夜燈のあるお宅は(床屋さんでもある家)鏝絵職人さんの工房でもあるのだそうです。家の横にまわると、龍の鏝絵が展示されています。

鏝絵(こてえ)とは、漆喰を壁に塗る技術、それが発展してコテで漆喰をレリーフのように盛り上げ描く半立体の絵のこと。この鏝絵が、内子の町並みの豪壮なお屋敷群の中で、随所に見られます。すごいですね。





 

町並み歩きの楽しみ方:番外編

専属ガイドさんに案内してもらって歩く「ねき歩き」。

各スポットを見学していただきながらも、ぜひ見つけていただきたいのが、その道すがら、何気なく飾られている、町並みに暮らす方々のちょっとした遊び心です。

めちゃくちゃセンスが良い!ですよね~。

町並みに暮らす方々の美意識の高さが垣間見れます。

そしてまた、町並みのところどころで直販されている、柑橘類や特産品を眺め歩くのもまた楽しみのひとつです。

町並みを歩きながらの、小さな発見をぜひ楽しんでください!

 


 

上芳我邸・木蠟資料館

さて、コースに戻ります。

次はいよいよ、メインスポットのひとつ「上芳我邸・木蠟資料館」です。

その前にちょっとこちら。

上芳我・本芳我・中芳我・下芳我、それぞれのお屋敷が、内子の町並みに見られる「芳我家」。その家紋がこちらです。この家紋について、ガイドさんに解説していただきました。

町並みの通りの道端に生えているのを教えていただいた、この植物。カタバミというのだそうですが、芳我家の家紋は、このカタバミの葉を象ったものなのだそうです。

こちらが、木蠟資料館も併設する「上芳我邸」。

もうひとつ小ネタを。この瓦屋根の最上部の部分の意匠。

こちらもガイドさんに解説していただいたのですが、この最上部に波のように重ねられた瓦はまさに「」を表し、そして端っこに飛び出ている形状は「帆掛け船」に見立てた意匠なのだそうです。

ちなみにこの瓦。以前、メルカドデザインでパンフレットをデザインさせていただいた菊間町菊間瓦です。当時、菊間から瓦職人さんを内子に呼び寄せ(移住してもらって)てお屋敷の瓦を葺いてもらったのだとか。

さて、館内へ。

大洲城の天守閣より太い柱、なのだそうです。専属ガイドさんの解説は、あらゆるポイントを攻めてきます。

江戸時代のお雛様。

上芳我邸のものすごく立派なお屋敷の中を見学。

2階から天井裏まで登れます。

天井裏でもさまざまな解説が披露されます。

その後は、階下に降りて、中庭を望む回廊へ。

すごいですね~!

なんと、出産のための部屋!

こういうところのセンスがまた素晴らしい。

回廊の持ち送り。よく見ると全部デザインが違います。

こちら!これがあの、「内子ねき歩き:町並みコース」の表紙デザインの文様のオリジナルである「すりガラス」です。

こちらは台所、というか厨房。

厨房を抜けて、建物の外へ。

本来の町並みコースでは、この後、この上芳我邸内にある「木蠟資料館」を見学するのですが、この時は時間の都合でスルー。

こちらは、邸内にある、蠟を絞っていた搾り機。

ハゼの実。

内子町は、木蠟産業で栄えた町です。「ねき歩き」ツアーに参加すると、かつて栄華を誇った内子の木蠟産業についての詳細も、解説してもらえます。

というわけで、前編はここまで!

次回、後編につづきます~!

 


 

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